今晩は、主だった国の経済指標の発表や当局者の発言が予定されておらず、イベントを契機とした相場の動きはあまり期待できない。本稿では、カナダのCPIを注目イベントとして取り上げたがコア指数の伸び(前月比)がマイナスになるといったサプライズでもない限り、市場への影響は限定的だろう。イベントを考えなければ、豪ドル円に注目するのはいいかもしれない。日本の長期債利回りが低下傾向にあるなか、比較的高金利ある豪ドルへの見直し買いが進む可能性に期待する方法がある。実際、豪ドル円は、76円近辺を底として比較的、下値に対する抵抗力が高い印象を持っている。
為替相場は打ち上げ花火と同じ
真夏の風物詩といえば花火大会。色とりどりの打ち上げ花火や仕掛け花火が夜空を彩る光景はやはり年に一度はライブで見ておきたいものです。筆者はすでに先週新潟まつりの大花火を見てきましたが、打ち上げ場所がとても近くて迫力満点でしたよ。明日19日も大混雑覚悟で神宮外苑花火大会に出かける予定です。
もともと花火は中国で発明され、戦争時の「のろし」として使われていたそうです。日本に伝わったのは1613年、徳川家康のために英国の花火師が披露したのが第一号と言われています。それから江戸時代を通じて、日本人得意の職人的技術で特に打ち上げ花火が独自の発展を遂げ、日本の花火技術は世界一と言われるまで高まりました。ちなみに江戸時代には「玉屋」と「鍵屋」の二大花火師の技量が特に抜きん出ており、その名残が現在まで「たまや〜、かぎや〜」という掛け声で受け継がれています。
何をもって技術世界一というのかは意見がわかれるところでしょうが、上空で球状に広がる(どこから見ても丸く見える)打ち上げ花火は日本独特のものだそうです。これに対して欧米の花火は打ち上げても球状にならず、筒状に噴き上がるだけのものがほとんどです。真ん丸い球状の花火を作るのは技術的に非常に難しく、詳細な製造方法は花火師の秘伝とされているそうです。
そのほかにも、玉の破裂とともに星がランダムな方向に蜂のように飛んでいくものや、土星やニコちゃんマークの形に飛散するものなど、まさに日本人ならではの匠の技としかいいようがありません。それも、ほとんどの花火は設計図もなく、試し打ちもほとんど行わず、職人の勘のみで作られるというのだから驚きです。実は筆者はコンピュータで星の動きをシミュレーションして作っているのだと思っていました。
ところで相場の世界で「打ち上げ花火」といえば、買いが買いを呼ぶいわゆる「爆騰」のことを指しますね。しかし株でもFXでも、暴落は結構あるのに、どういうわけか爆騰というのはめったに起こりません。特にFXの場合は、通貨同士の交換レートのはずなのに、数字上は爆騰より暴落の方がずっと多いというのは本当に不思議です。
低迷する円相場も真夏の夜の夢ということでそろそろ一発どでかい打ち上げ花火を上げてほしいものです。
●今晩の注目通貨ペア
カナダ円、豪ドル円
●今晩の注目イベント
【経済指標】
20:00
カナダ 消費者物価指数(CPI)(7月)
予想 0.6% 前回 -0.1%(前月比)
予想 1.9% 前回 1.0%(前年比)
予想 0.1% 前回 -0.1%(変動8品目除コア・前月比)
予想 1.8% 前回 1.7%(変動8品目除コア・前年比)
4〜6月GDP、中国下回る デフレで「名目」低迷
最近、為替相場の変動要因となる中国のGDPに関して気になったことをつづってみたいと思います。
http://mpse.jp/tkymail/c.p?12c2bkF1r0s
という記事が日経新聞に出ていました。ここのところの成長率、特に名目ベースでの、を見れば、中国に抜かれるのは時間の問題だったのでしょう。
1978年以降の暦年の名目GDPの推移です。
http://mpse.jp/tkymail/c.p?32c2bkF1r0s
そして、対USDの年間平均値
http://mpse.jp/tkymail/c.p?52c2bkF1r0s
そして、USDベースの名目GDPを求めると、
http://mpse.jp/tkymail/c.p?72c2bkF1r0s
となります。今年は間違いなく中国が上に行くのでしょうね。
ところで四半期毎の名目GDPの数字も出されていますのでこちらも追ってみましょう。
それぞれの通貨ベースでは、
http://mpse.jp/tkymail/c.p?92c2bkF1r0s
そしてUSD換算すると
http://mpse.jp/tkymail/c.p?b2c2bkF1r0s
なんと、四半期ベースでは2008年10-12月期や2009年10-12月期には、すでに中国の方が上に行っていたのですね。中国に一人当たりGDPが日本と同水準になるまで、中国の成長が続くとすれば今後も大きな成長が見込めるマーケットということになりますね。